認知症母と老老介護の父へのダメな対処方法

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ちーたむ
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今回は遠距離介護、認知症母、老老介護の父に対して、過去に経験したダメな対処法を紹介。私は医療従事者だから特に口うるさかった。私の失敗談からダメな対処法を紹介します。

親への理想、期待、そして長生きして欲しい

まだ母がディサービスに行く前の話
認知症が分かって、父が一人で老老介護を始めた頃
私は仕事をバリバリやってて少し仕事を辞めようか悩み始めた頃
なんとか父と母だけで乗り越えて欲しい思い
父が苦しむことなく認知症母の介護をやって欲しい期待
そして何より二人には長生きして欲しい
そんな気持ちでいっぱいだった

これらの期待を行動レベルに落とし込むと
母が元気だった時までは望まないけど掃除機をかけてきれいにして欲しい
塩分とか油分の少なくして健康的な食事をして欲しい
3食きちんと食べて欲しい
水分は多く摂って欲しい
認知症の母でも生活しやすい環境であって欲しい
父が母の機嫌でメンタルが左右されない状況になって欲しい

なんだか変な責任感みたいな感じになってたのかもしれない
いや・・・ただ気になって仕方ないから口出しちゃったのかもしれない

すごく口うるさいわけではないけど
正論を言って、必死に父と母の行動変容を期待していた
世に言う正しい生活習慣を身につけて欲しい

もし、一緒に生活してたら私が頑張ればいいけど
遠距離介護だからそれは無理
怒ってるわけでも、批判したいわけでもない
気づいて欲しい
少しでも楽になる方法
少しでも健康のまま病気を起こさず過ごせる方法を


過去の私の認知症母、老老介護の父への対処法

私が認知症の母や父にした具体的な内容を説明

  • 認知症母への対処法
  • 老老介護の父への対処法

靴下の色が違った時にいちいち指摘して直させる
服装も変だったら着替えの服を持ってきて交換
おかずを出して欲しいのにお菓子を皿に移して出した時に指摘

指摘するのが悪い方法ではないかもしれないけど
母にとっては何も悪いことをしていないのに怒ってる
って感覚に陥ってしまう。
どうしても指摘したくなっちゃうから指摘しちゃってたけど
母に言って治ることはない
だから、気づいたときは自然に正しい方向に持っていく
「洗濯したいから靴下変えてもいい?」とか
「この前買った服見たいから、それ着て出かけよう」とか
おかずは指摘せず、ありがとうって手伝ってくれたことに感謝して、お菓子を片付ける

父には娘が帰省しない時は掃除機かけて欲しいとか
色々沢山お願いした
母が機嫌が良いと食事の場面を写真に摂って家族LINEに送ってくるんだけど
そのおかず見て、塩分が多いとか糖分が多いとか、油分が多いとか
色々言ってた。

でも父には関心のあることしか頭に入らないし
毎日の食事、母のように手間をかけられない(仕事もしてるし)

父は話相手が欲しいから
私の小言も話のうちだと思ってるけど
一切聞いてない
行動を変えようとか思ってない
唯一指摘して変わったのが
お茶の葉を今まで急須に入れてたんだけど
捨てる時に細かい茶葉が排水溝に溜まって掃除が大変だった
それで、茶葉を入れるティーパックみたいなものに入れてから
急須に入れるようにしたら
排水溝が汚れないって、それはすぐに行動変容に至った

あとは、油っっこいおかずを減らしたい時に
きゅうりと塩昆布とか、キャベツと塩昆布で和物で出したら
これも父は余った野菜と塩昆布で和物を作るようになったかな

父にとってニーズのあることに合致しない限り
小言はただの会話
そして時にストレスを与えてしまう

父のニーズとか聞きながら提案することが大事

現在の遠距離介護での対処法(まだ試行錯誤段階)

現在の私は以前の私と違って
父や母が困ってなければ結構気にしなくなった
体調不良になって休職して
1週間実家に帰省したんだけど
母の認知症の対応が結構精神えぐられた
なんていうか、人格の変化についていけなかった
機嫌が悪くて暴言を母に吐かれてメンタル傷ついて
次の日の母が絶好調に調子が良くても
記憶の残る私は、昨日の暴言が尾を引いて母の調子に合わせられない
人格の変化によって食事は食べないし、それはそれで心配だし
夜中に4時間も家を出ちゃうし
父・・・辛かっただろうな
いつの間にか父の寝室は母が来ないように鍵が付けれたのは
辛い証拠

今の私は精神えぐられることはあっても結構平気になった
機嫌の悪い母や妖怪みたいな母でも平気になった

今、認知症の母への対処は
人格に応じた対処
そして、指摘するんじゃなくそれとなく誘導するスキルを身につけた
大きなことは気にしないこと、刺激しないこと
本当に気にしないこと
母の見える世界を認めてそっとしておく
良い時も悪い時も
母の認知症改善のために頑張りすぎなくなった

父への対処は
父の困りごとのニーズに応えること
メンタルが壊れないようにフォローすること
気になることは娘たちで交代してフォローするようになった

娘が帰省した時に天ぷらとか惣菜で食べて欲しくないものを作ってる(父は天ぷらが好物)
でも、気づいたけど、
お店の惣菜の天ぷらは少しでお腹いっぱいになるし、油っこいけど
家で作る天ぷらは油っこくないし、良い油や衣をなるべく使うようにしてるから
父もすごく良く食べる
そして、煮物とか、普段父が作れないものを沢山作って
冷凍保存して食べれるようにしておく

あとは帰省したら、まずトイレと洗面台とお風呂の掃除をしっかりして
実家を離れる前の日の夜はキッチンの排水溝を徹底的に掃除する
冷蔵庫もきれいにする
父ができないことは緊急のことでなければ
娘がフォローするようにしてる
父の理解者になれるように
あんまり母の愚痴を言うとイラついて怒るけど
そうでなければ傾聴しとく
父一人が頑張りすぎないように
協力できる人が協力していく

相手に期待しないこと
相手の課題に自分が巻き込まれないようにすること
物事を俯瞰的に見ること
こうやって考えていくと
どうしたら良いのか?
何ができるか?もしくはできないか、気にしなくても良いのか
見えてくる気がする

相手は変えられないし
理想的な生活なんて無理
もう高齢なんだし、
二人の生活らしく生活できたら良いのかもしれない
そんなふうに思ってやってると
細かいことが気にならなくなる
そして今ある現状で自分達ができることをやっていく

綺麗事を書いたけど
でもやっぱり
帰省してそんな大らかにいられるわけもなく
父や母のちょっとしたことにイライラしちゃう
遠距離介護の強みは
一緒に生活していないから
まだイライラして怒ったりしないで済む
そんなのが今の現状

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