認知症母、お通夜に参列する

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ちーたむ
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近しい間柄でのご不幸により、急遽遠距離介護の実家に帰省。認知症母のお通夜の参列について、2人の娘の対応の違いと結果のご報告。認知症の対応の判断って難しい。

お通夜と葬儀のため急遽帰省

日曜日と月曜日に急遽お通夜と葬儀が実家の方であったので
私の娘(認知症母からしたら孫娘)と急遽帰省
私の娘も小さい頃から帰省した時は良くしてもらってたから
娘も最期のお別れをしたいとのことで帰省した
でも、比較的近しい間の方なので
父はそちらの方で対応することが多いお葬式
母が1人にならないように
今回の帰省は認知症母の対応も含めての帰省となりました。

私の姉(実家まで高速で2時間くらい)は前日に実家に帰省して
お通夜まで参列ってことで
実家には姉と、私と(孫)娘が帰省

お通夜は19時からだったから
私は帰省して、母の喪服の確認と
父のワイシャツが黄ばんで汚かったので
(母が管理できなくなって、多分父は洗ってないような気がする)
急いでワイシャツを買い替えて準備

母は誰だかよくわからないけど
父も葬儀場に先に行ってるし
娘達も帰省してるし
行かなきゃ行けないのだと感じたみたい

夕食を急いで食べて
着替えて行かなきゃって夕食食べてたら・・・・

母、どんどん体調悪いと言ってくる
やっぱり行けない・・・
私1人で留守番しとく・・・って
どんどんテンションが落ちてくる
多分時間が19時だから、行く気持ちが長くて疲れてきたんだと思う
そして周りの焦りに気が焦っちゃったのと
その式で自分が粗相したらどうしようと不安が不安を呼んでしまった
姉も母とお留守番しとくから、私と(孫)娘で行ってきて良いよって
とりあえず私と(孫)娘で急いで食べて着替え終わって

でも私としては
母の方が私より近しい人のお通夜
母にとっては最期のお別れはお通夜しか行けない
だから、時間を少しだけ置いて
「母、着替えようか」って半ば無理くり声かけ
母は「辛い、辛い・・・」とはいうものの
体は動いて喪服に着替えてくれたから
「とりあえず(葬儀場にいる)父に、来たけど体が辛いから帰る、って言って
御香典置いてこよう」と母に提案
「車ですぐだよ」とか会場が遠く無いことをアピール

母お通夜に向かう

母にとって車はすごく長く感じたようで
「こんなにかかるんなら帰る」とか
ずっと帰ることを言ってた
到着したら「車の中で待機しとく」とか
「歩いて帰る」っていう始末
母の気持ちに反して動いてることに罪悪感を感じつつ
「父にだけ会って香典渡して来よう」って会場へ・・・

会場についてすぐ、偶然母が小さい時から知ってるおじさん、おばさんに遭遇
(関係性は私はよく分からないけど、母と同じくらいの年齢??)
母も誰だか分かったみたいで直前まで帰りたいって言ってたのが
急に普通のスイッチに。
母が認知症か知ってるかどうかも私には分からないけど
そのおじさんがずっと母と喋ってくれてて本当によかった

母、お通夜に参列する

母、大勢の知ってる顔を見て少し安心したみたい
同じ市内に住む小学生の孫娘(私の妹の娘)を見て
「誰かわかりませんが、見たことある顔ですね」って心の声が出てて
孫娘ちゃんは自分のおばあちゃんそう言われるから戸惑ってた。。

玄関であったおばさんには
終わるまでに3回くらいあったんだけど
その度に「あれー!!久しぶりに会うね」と母。
「さっき玄関であったよ」とおばさん
「あれ??来てたの?久しぶりー」と母
「そうねぇ、さっきもあったよ」とおばさん
最後まで、母はこんな調子で話してて
私にはその方が母とどんな繋がりの方か分からないけど
その人が誰か(名前は母も忘れた)分かった母が嬉しかった

そして、故人に対面させていただいて
母、やっと誰が亡くなったのか、お顔を見て分かり涙。。涙。。
お通夜も終わり無事に帰宅できました

帰宅後の母

遅れて父も帰宅して
母、ずっとお通夜に行って良かったと話してくれました
知ってる顔の方にも会ってずっと話ができて
何回も、何回も
知った人に会えて良かったー
(お通夜に)行けて良かったーありがとうと
ずっと話してくれてて
翌日には忘れてしまうけど
母も最期のお別れができて
こういう時しか会えない方々に会えて本当によかった

2人の娘の考え方の違い

姉と私は考え方が全然違う
姉は相手の意見をすごく尊重してくれる考え
いわば平和的解決を望むタイプ
だから母が通夜に行きたくないって言えばそれをすごく尊重してくれる
行きたく無いから姉もお通夜に行かずに
母と一緒にいてくれる
(お通夜に行けなくても良いように昼間訪問して挨拶には行ってた)
だから、もし今回いかなかったら
それはそれで落ち着いてたと思う
もしかしたら、私と(孫)娘、父が(お通夜に)出かけたことを
母を置いて夜遅くまで遊びに行ったと怒る可能性はある
でも、行かない判断は間違いではない

私は自分の意見を通すタイプ
自分が正しいと思ったら(厄介な性格)
相手を可能な限り説得する
いわば、やってみないと分からないでしょタイプ
それにお通夜やお葬式は大事だとすごく思う
だから、母が認知症でも、行けるのなら連れて行きたい
体調悪いのが本当じゃ無いのもわかるし、
故人が誰かも良く分かってなくても
やっぱり認知症になる前からずっとお世話になってたから
最期のお別れは今しかない
母が通夜に参加できなくて後悔するのは母ではなく周りの私たちだと思う
そして、もしかしたら、本気で怒って葬儀場から逃げ出すリスクも少しあった
でも、どうしても連れて行くことが私の平和的解決だった

今回、姉の判断も私の判断も
リスクがあるし、どちらも正解
(私の方は結果として正解だっただけかも)
だから、認知症の判断ってすごく難しい

今回、母は、お別れができただけじゃなく
多くの知り合いの方にも会えて
色んな方と会話ができた
今が一番良い状態だと思ってるから
次はもう今みたいな状態で会えないかと思ってしまう

母は帰宅後ずっと「今日は良かったなぁ」ってしみじみ言ってて
行きたくないって言ってたことは忘れてた。

父も母が来てくれたことに喜んでた
結果論、今日は私の判断が良かっただけ
でも、本当に行けて良かった

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