認知症母の食卓

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ちーたむ
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認知症の母は主食やおかず、お菓子の区別がつかなくなりました。そんな母でも食事の準備はやってくれる時もあります。唯一切れるトマトとか、我が家の実家の食卓を紹介

母の食事の認識

昔の母は天ぷらや煮物が得意で、沢山のおかずを作ってくれた。
赤飯が大好きで小豆を畑で作って、虫に食べられてない小豆をピンセットで選別して、
蒸し器を使って美味しい赤飯をよく作ってた。

料理ができなくなった母を見るのが一番辛い
涙が出てきてしまう
もっと母に料理を教えて貰えばよかった
孫である私の娘は母の親子丼が大好物だった
でも、私がどんだけ一生懸命作っても同じ味にはならない
それが悲しい

今の母はトマトを切ることだけかな。
あとは一緒にとか、説明してできるかできないか。
お菓子も食事も分からない。
でも母なりに手伝いができると、喜んで「何かできることある??」って聞いてくる
料理ができない自分を悲嘆することはないのは認知症の強みかもしれない

そして、この数週間でトマトがどれかも分からなくなった
どんどん認知症は進んでいく
今が一番良い時
刻一刻と緩やかに、でも急速に認知症が進んでいくような気がする
それは離れて暮らしているから余計にそう感じるんだと思う

スーパーに買い物に行っても
前はまだ魚売り場とか肉売り場とかに立ち止まってたけど
徐々に惣菜コーナーしか行かなくなって
今はお菓子コーナーばかりになる
お菓子ってすぐ食べれるから選びやすいんだよね

食事の時間も分からなくて
食事の準備をしてるのを見て食事の時間だと分かる

食事に関して言えば
母一人では何もできない
だから、せめてバナナを常にキッチンに置いておく
お腹が空いて食事を作る発想はないから
簡単に食べれるものを置いておけば母は食べる

私が作る料理を美味しいって言ってくれる母が
泣けるほど嬉しい
私が遠距離介護でいつも心がけていること
母の味は作れないけど
なるべく母の料理を作るようにしてる
父のために
そして母のために

母の食事への対処

最初の頃は、私もとにかくうるさかった
味付け肉を買ってくる母に買ってこないように注意したり、
大福ばかり買ってくるから注意したり
でも、どう頑張っても無理なことがわかった
今は完璧を求めない

主な対処法としては

味付け肉の対処

味付け肉ばかり買ってくることが一時期あったんだけど
その時は味がついてる肉と野菜を一度洗ってしまって
それから炒め直す
結構味が濃いし、冷めると油の塊みたいになるし
父も食べたくなくなるし
でも買ってくる母。
だから私が帰省して、冷蔵庫にあるときは
洗って味を付け直すと
父もすごくよく食べる
買うのを辞めさせることができないから
捨てるわけにも行かないし
洗うことに驚くかもだけど、全然美味しく食べれるからオススメです

同じものを買ってくる対処

これは、なるべくスーパーに買い物にいく時に一緒に行く
それで、カゴに入れるか入れないかのタイミングでこっそり元に戻す
母はすぐに忘れちゃうから
買ってないことに気づかない
あからさまではなくて、他に注目させといて
こっそり元に戻すのがコツ

すでに買ってしまった場合は
とにかく色々なおかずにする。
トマトの時はスープとか炒め物とか、サラダ以外のおかずを作る
味付け玉子の時はコロッケに入れたり、サラダに入れたり、タルタルソースにしたり
レタスの時はレタスチャーハン、レタスの餃子、レタススープ、レタスの炒めもの
女性からすると当たり前に思うかもだけど
父はそれができない
後で写真に出てくるけど、トマト切られたらそのままおかずとして出す
味付け玉子も二人しかいないのに10個もそのまま食卓に出てくる
それで食欲が失せてる
だから、もし、父みたいな感じだったら
色々な料理に入れてバリエーションを増やすと
案外平気になってくる
他人は変えられない。
こちらが変わるしかない。

お菓子が食卓に並ぶ対処

これは、最初の時すごく失敗してた
母は一生懸命手伝ってくれてるのに
私は、「これはお菓子!!出さなくていい!!」とか
「なんでいらないものまで出しちゃうの!!」って。
そうすると母はすごく混乱する
「ご飯出してっていうのになんで怒ってくるの!!」って
母からしたら、一生懸命手伝ってるのにね。
今はお菓子を出したらひたすら戻して目につかないところに避難させる
だって出したことすら忘れちゃうから、
戻しても怒ることはない
だから手伝ってくれてることに感謝して、間違ったものを出したら戻すだけ
父の場合は、そのまま食卓に出したままになってるけど
とにかく否定しない
むしろ否定しても分からない
混乱させるだけなら、そのまま受け入れる
でも、不思議と食事中お菓子を食べることはあまりないから
まだ良いのかなー

我が家の実家の食卓紹介

これから先は我が家の実家の食卓事情の実際
手前が父の席で奥が母の席
父は母が機嫌が良くて一緒にご飯が食べれた時は
食事の写真を家族の共有ラインで報告してくれる
今まで全て母がやっていたことを父がやってくれていて
本当感謝しかない。
前は、そんな写真見て、塩分が多いよ!とか色々口出ししてたけど
今は「美味しそう!」とかあとは感謝の言葉を添えるようにしてる
父が欲しいのは、指導じゃなく共感とかなんだと思う。
今では娘が帰省して母も一緒にご飯が食べれた時は写真を撮って共有してる
それを見て喜ぶ父の姿が好きだ

以下はそんな父が送ってくれた写真と共に現状を報告します

トマトは一人一皿ではなくて、トマトを切ったことを忘れてまたトマトを切る。テーブルにトマトの皿が沢山あっても違和感に気づかない母。ポテトサラダも買ってきたのを忘れてまた買ってくる。。。

父がダイソーで味付け玉子の容器を買って味玉を作り出したら、味付け玉子がインプットされてスーパーで大量買い。。。そう、右端に映ってる白くて丸いの全部ゆでたまご。手前は父の席だけど、食パンなのは、多分母が朝食べなかったから。

もはやおかずなのかおやつなのか分からない。。。この日の食事にはパンケーキに大福、団子もついてます。

実家の畑には渋柿の実がなってます。母にはそれが渋柿だと分からず、しかも熟しすぎたものを収穫してきて出してます。母はそれを皮ごと食べちゃう。。。あとは、パンは無いけどジャムがあったり、お菓子があったり、草餅があったり。我が家の食卓は間違い探しみたいな感じ。

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