機嫌が悪い認知症母に朝ごはんを食べてもらう工夫

ちーたむ
ちーたむ

認知症母の朝は大抵機嫌が悪い。無視とか怒ってくるのは結構普通のこと。だから、朝ごはんの準備とかタイミングが難しかったりする。今の私たちのできる限りの工夫

認知症母の機嫌

認知症母の最大の困りごとは物忘れじゃなくて機嫌
これは、認知症と関係あるの?って思うかもだけど
認知症からくる状況が分からないこととかからくるものとか、元々こんなんじゃなかった。
特に朝は機嫌が悪いことげ結構多くて、夕方にかけて機嫌が良いことが多い

特に冬は、朝ごはんの時間の6時半は暗いから、(実家の冬は雪国なので曇りのことも多いし、暗い)
「夜中にご飯食べて!!」「何でご飯食べなきゃいかんのや!!」って、怒り出す

夏は夏で、朝、起床と共に部屋から左に向かってくれれば洗面台とかリビングがあるんだけど
いつも右に出て行って、すぐ玄関があるから、外に出て行っちゃう
そして、戻ってきたら部屋に篭る
そして無視なんてことがある

時々見せる母の様子

でも、何だか時々母は機嫌だけじゃ無いものを感じる時がある
なんていうか、リビングに行くきっかけを失ってるみたいな感じ
私たちに話しかけるタイミングを失ってるような感じ
だから、そのモヤモヤを、外に出て行って発散して帰ってきて部屋に篭るみたいな。

だから、時々母が機嫌が悪くて、私たちだけでリビングで朝ごはんを食べてる時とか
キッチンでゴソゴソしてる。
台拭きとか洗い物とかできないなりにやってたり、存在をアピールしてるような様子
そして、どうしようもできなくて、キッチンのバナナだけ持って部屋に篭っちゃうとかそんな感じ。

でも、こんな時に、こちらから声をかけると、ほぼ100%無視や暴言になっちゃう
なんていうか、喋りかけて欲しいんだけど、喋りかけられる怒れてくるみたいな。
構われることが嫌なのか、怒ってると勘違いしちゃうのか・・・・

最近の工夫

我が家の最近の認知症母の朝の機嫌が悪い時に何とか朝ごはんを食べてもらう工夫

作戦1 無視には無視で返す作戦 

これはちょっと時間がかかるけど、
どんだけ話かけたそうにしてても、絶対にこちらから声をかけないようにする
もちろん「お母さん、朝ごはん食べよー」っていうけど
これはリビングから母の部屋に向かって大きな声で5分おきに2回程度いう程度
5分も経たないうちに声かけたの忘れたりするから、今、まさに初めて声かけたよ的な感じで。
母に対して声かけると、「うるさい!!」「黙れ!!」って言われるから、
あくまでリビングから、定常業務的に言う程度
あとは、無視して普通にご飯を食べる

そうすると、「体調悪い・・・」とか言いつつ、母なりの喋るきっかけを持ってリビングにやってきて、ご飯を食べる時がある

作戦2 開かれた窓作戦

開かれた窓っていうのはジョハリの窓で使われる言葉とか
サキ短編集にある「開かれた窓」の話とかが好きで記憶に残ってて、
私がただ単に「開かれた窓」っていう言葉に魅力を感じてるだけの、周りと共有認識し難い言葉なんだけど、好きだからこの言葉を使ってる。
ジョハリの窓で言う、「開かれた窓」っていうよりも「隠された窓」で私が知ってて、母が知らない、心を開く窓だと思ってる方法

これも基本は母に対してしつこく声をかけない
部屋に篭ってる母に対して、
「朝ごはんできたよー」って部屋に入って母が横になってることを確認して声をかけて、
母の部屋の戸を開けたままにしておくこと

我が家のリビングは廊下を隔てて、母の部屋の戸が見えるから
閉ざされた戸を開けたままにしておくことで
母との閉じた関係が開けてくるんじゃ無いかと思えてくる。
そして、戸を開けて放っておくと、のそのそとリビングにやってきて
最初は無言で食べ始めて、徐々に普通の母に戻ってくる感じ
低血糖なのか?

作戦3 父に早く仕事に行ってもらう作戦

この作戦1でも作戦2でもダメだった時
こんな日は、父に仕事(事務所)にとっとと行ってもらう
いつも朝食後には事務所の鍵を開けたり、メールをチェックしに行くんだけど
その時間を早めてもらって、そして、玄関の横に母の部屋があるからわざわざ聞こえるように
「行ってきます」って、平静に、でも大きな声で言ってもらう

そうすると、母はノコノコ部屋から出てきて
娘たちが帰省してる時は、私たちには普通に話しかけて朝ごはんタイムが始まる。
このケースだと、大抵私の食事も終わってるから、食後のコーヒータイムに変更して母の食べてるのを見守ってる。

私たちがいないときは、父が出かけた後に出されたご飯を食べて
母なりに片付けてディサービスの準備とかし出す。(機嫌は良かったり悪いままだったり)

作戦4 バナナ大作戦

この全てがダメな時ももちろんあって、そうすると、朝ごはんは全て片付けて
(作戦3の娘がいない時は、父が1時間後くらいに戻って冷蔵庫に片付ける)
バナナがキッチンにあることを確認して、できれば冷蔵庫には母の好きな甘いおかずがあって、ダイニングテーブルの上にはお菓子が置いてある・・を確認して退散。
もはや朝ごはんではなくなっちゃうけど、

ロバを水辺まで連れてくることはできるけど飲ませることはできない

嫌われる勇気

嫌われる勇気の著書にも出てくる諺だけど、
本当にこれ。
あとは母の意志に委ねるのみ

作戦5 自分の思考を変える作戦

そして、それでもダメな時は
自分の思考を納得させる作戦。
「朝ごはん食べない人いるよねー」
「一日一食の人いるもんねー」
「朝ごはん食べなくても死なない」
そんな感じで、自分の考えを納得するだけ。

朝ごはんをどうしても食べてほしいわけじゃない

もしかしたら、結構努力してるって思われるかもだけど
作戦1〜5はいつもの平常業務で大したことないし、時間もかからない
でも、少しでも朝ごはん食べて機嫌が良くなれば・・・とか
食べることで、きっかけ作り・・・とかしたいんだと思う。

まぁ、総じて言えば、
朝の機嫌の悪い母に対して、こちらが変に構わないことに限るだけのことなんだけどね。

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