母が認知症になって気づいたことの一つに、音が敏感になったことが挙げれらます。そんな気づきについてお話しします。
昨日の出来事
本題に入る前に
昨日の夜、母の靴のGPSの電源OFF通知がメールで来たので
父にLINEで大丈夫か確認
でも22時過ぎてたので寝ちゃってたみたい
そして朝、父からLINEが
「昨日はいろいろ大変だったよ。仕事から帰ってきたらいろいろ隠して、お母さんの靴も隠して充電できなかったんだよ。今朝見つけたよ。お母さん、よく似たお父さんの靴を履いて行った。今充電しているよ。今日はデーサービスだから。でも施設も考える時かも」（原文のまま）
昨日は妖怪ばぁばかいじわるばぁばになってたんだね。
いろいろ隠してってことは、靴だけじゃなくて目に付くものいろいろ隠したんだろうな。
実家に帰省してると、物が多いのも原因だけど
こんなところにこれが？っていうのがまぁまぁある。
本当、間違いだらけの間違い探しで
植木鉢の間に父の靴１個とか
車庫にドレッシングとか
玄関に鍋とか
年度末は仕事が忙しいって父は言うから
それに追い討ちをかけての母の態度
昨日は辛かったんだろうな。
そしてメンタルが落ちるとすぐ
「施設」のワードを出す父。
音に過敏に反応
さて本題
認知症になった母は音に敏感になった
私たちが普段気付かないような
小さな音とかに一回一回反応するし、
能登半島地震の時は緊急速報が鳴るたびに
初めて聞くかのような反応が延々に続いた
私たちにとって音は前後の脈絡があったりする
お風呂に父が入ったら遠くで聞こえる「ガチャッ」って音は
お風呂に入るか、出た音だと分かる
「行ってきます」って言ったのだから
玄関の扉が閉まる音は父が仕事に行った音。
だからいちいち反応しない。
でも母は、
数秒あればさっきまでのことを忘れてしまうから
生活の音は、急に鳴り出した「音」に変わる
遠くで「ガチャッ」って聴こえれば
「なんの音？？」って反応する
私が帰省する時は私の飼ってる猫たちも帰省するから
実家の猫と喧嘩して階段を駆け上がる音とすると
「何事や？？」って。猫のことは頭に無くなる
認知症になって本当に音に反応するようになった
きっと、前後の脈絡がないから
突然聞こえる「音」に変わるのと
「生活音」って言うのがわからないから
びっくりしてしまうんだと思う。
母にとっては些細な不安を招いてしまうし、
些細な不安から音に敏感になってしまう
音に敏感になるのは
何回も同じこと質問される程度で
そんなに悪い影響は無いけど
ある状態だと機嫌最悪いじわるばぁばになりかねないから
注意が必要だったりする。
機嫌最悪いじわる母の感度
うちの母には5つくらいの人格パターンがあって（過去ブログ参照）
最悪なのは妖怪ばぁばになる時。
そして音に敏感だと、
妖怪ばぁばの一歩手前の機嫌最悪いじわる母を誘発する
私は母が入浴中は
リビングで父と二人になる
その時はなるべく会話をしない
逆に私の音に対する感度が上がる
私が気にする音は母のお風呂からでる音
何が怖いって
父と他愛のない話をしていても
母からしたら二人で母の悪口を言っているに変わる
ちょっとでも「お母さん」ワードが出てきたら大変なことになる
母は物音一つ立てずにリビングの外の廊下で聞き耳を立て
静かに自室に篭る
入浴前まで機嫌良かったのに、入浴後機嫌最悪いじわる母になってしまう
そうなると、寝る前の貼付薬や眠前薬が飲めなくなって
翌日も機嫌が悪いままスタートするんじゃないかと心配になる。
さらに調子が悪いと
部屋に篭る前に暴言を吐く
母の話をしていないって言っても
聞く耳を持たない
暴言を吐き捨てて部屋にこもってしまう
一日の終わりが最悪の気分で終わってしまう
父は母がいないところで
日頃のストレス発散なのか
私に母の愚痴を聞いてもらいたいんだけど
母の入浴中は特に気を付ける
なるべく父の愚痴も聞きながら
私が聞き耳を立てて、浴室から少しでも物音がしたら気を付けるようにしてる
妖怪ばぁばの感度
そして妖怪ばぁばになると
全てが研ぎ澄まされてバージョンアップする
隠れてる人を発見する力とか
逆に一切の物音を母から消し去る能力が特化する
怖い・・・
妖怪ばぁばになると
普段いるはずのないところにいる私たちを発見したり
玄関の出入りの音すら全てかき消して母は家と外を行き来する能力が発生する
気づいたら家を出て徘徊してることもあるし
気づいたら徘徊から帰ってきて部屋にこもってることもある
そして2階にいても足音一つ立てず家を出ていく能力・・・
幸い裸足で家を出ることがないから靴で所在を確認してるけど
本当に怖い
認知症にとって音の刺激は大事だけど
音に過敏に反応する場合
不安を招きかねなかったり
注意が必要だったりすると思う
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