老老介護 不幸な父・幸せな父

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ちーたむ
ちーたむ

認知症母の面倒を見ている父は不幸であり幸せでもある。

隣の芝生は青い

我が家の実家は多分だけど
外から見たら幸せな家族に見えると思う
一見母は認知症には見えないし
父も今でも仕事をしていて
息子1人と娘3人、孫は7人

でも当事者からしたら
母が認知症になって
花が咲き乱れる我が家のイメージの色は
なんだかどす黒くなった

不幸な父

父は、まさかの母が認知症になって
今後の余生が大きく狂った
介護が四六時中付き纏う
テレビのドラマで見るような可愛い認知症ではなく
精神をえぐってくるような妄言や態度
そしてコロコロ変わる人格(過去ブログ 認知症母の5つの人格
仕事をしてても監視してくる、つきまとわれる
気分によって母は徘徊しに行って数時間帰ってこない
良かれと思ってやったことが全て裏目に出る
娘達だけではなく
誰から見ても、父の知ってる人は
父が疲れている、元気がないって言ってくることが増えた

幸せな父

しかし、なんだかんだ言っても父は恵まれていると思う
母が認知症になって、娘が結束して協力するようになった
これがなかったら、今でもディサービスをやってなかったかもしれない
遠距離介護でこんなに帰省することもなかった
もっと家が荒れ果てて疲弊していたかもしれない
猫のムギもいなかったかもしれない

そして、父には自営業みたい?な仕事があるから
幸か不幸か、今でも仕事がある。仕事に没頭できると家のことを忘れる時間ができる
他人と接触することができる
近くには事務所があって、
母はこの事務所の周りをうろついて監視はするけど
逃げ場所が無い家庭に比べて逃げられる場所がある
以前、本当にひどい時、家から逃げて
事務所のソファで寝たこともあるみたい(快適とはいえないけど)
日曜日とか仕事のない日も避難して、ネット見たりして過ごしてる

寝室は、少し 離れ みたいな感じで父だけの寝室の部屋が
すごく短い渡り廊下みたいな廊下を隔ててあって
鍵をかけて寝ることもできる
(母が認知症になって夜でも妄言・暴言を吐いてくるから鍵をかけた)

そして母は数時間徘徊するけど
母が所有する畑があって
そこに綺麗ではない小屋がある(トイレなどはない物置)
そこに母は篭ることが多いから
母自身も徘徊先というか
母の逃げ場所がある

これがなかったら
父は逃げ場所はないし
母も徘徊したらどこにいくか分からなくなる
だから、環境としては恵まれているんじゃないかと思ってしまう

無いものねだりの欲

なんだかんだ言って幸か不幸かなんて言ってるけど
その幸か不幸かの元凶が何も変わらないからしんどいんだと思う
どれだけ環境が恵まれていても
認知症は治らない
環境というより
認知症の症状が穏やかだったら
どんな環境でも
一番幸せなんだと、今になって思ってしまう

イライラ
抑うつ
怒り
疲弊
認知症の介護ではこういった言葉がどうしてもまとわりつく
24時間そして、いつまで続くか分からない闇
そしてやってくる読めない人格の変化(過去ブログ認知症母 鬼が出るか蛇(じゃ)が出るか
自分ではコントロールできない上に
自分自身をコントロールしてくる闇

母を俯瞰的に見て
イライラしない、寛容に対応できるように少しはなったけど
辛い時は怒らないイライラしない人間を演じるようにしている
言うなれば母の面倒を甲斐甲斐しく見る素敵な女性をイメージし
そのペルソナを演じる

そして、演じたあとはストレスが溜まるからストレス発散が必要
私の場合は食べたいものを思いっきり作る
1人でコーヒーを飲みにいく
ネコ達に癒しをもらう

父のストレス発散は、なんだろう


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