認知症母の無意識の行動

ちーたむ
ちーたむ

認知症母は色々なことができなくなってきてるけど、混乱・不安な時の行動は無意識に色々できたりするからびっくりする。本来の母の姿って何だろう

無意識の記憶

母は認知症で徐々にできないことが増えてきてる
最近はトマトの切り方も聞いてくるようになった。
でも、きゅうりとかの細切りを見本を見せれば上手に切れる
体で覚えてることは、もしかしたら無意識下では少し残るのかと思うほど
多分だけど、「トマト切って」ってお願いしたら切り方聞いてくるけど
何も言わずにしてたら、寧ろ切れるんじゃ無いかと思えてくる

母の混乱

母は服を家のいろんな所に置いてきちゃって
一度父の管理できる場所に集めたんだけど
それでもいろんな所に置くからと
父がニトリでハンガーラックを買って母の寝室に置いてみた
そしたら、以前よりは服をいろんな所に置くことが減って
母は自分の部屋に服があることを認識したみたい
タオルとか下着とかも持ってきちゃってるけど
いろんな所に服を置かれる方が、探すのに大変だからすごく良かったんだけど・・・・
下の写真はある日の母のハンガーラック

母が何かにすごく混乱した日の翌日
服がとにかく結んであった
何がしたかったのか分からないけど
とにかくまとめたかったのか・・・・
左側のベージュの花柄の服はハンガーにとにかく結びつけてあるし
右側の塊は水色のエコバッグと黒地に細かい花柄のズボンのウエストの紐で固まりごと結びつけてある

なんていうか、整理整頓とかは一切できないけど
混乱した時考えるより行動に出て無意識にまとめようとしたんだろうね
すごく器用に服でいろんな物が結んであった

大暴れの日の荷造り

過去ブログ 遠距離介護の帰省 母の大暴れと父の理解不足で以下のことを書いたんだけど・・・

昨夜の大暴れ認知症母

どうやら、昨日の夜中、母が大暴れしたらしい
時間は夜中の2時〜3時
聞いた話だから分からないけど
我が家には母の靴にGPSが2個ついてるから
問題ないかと思ってたら
どこから持ってきたか分からないスリッパで家を飛び出したのか
あとは、家の母の荷物ととかタオルとか電気毛布のコードで縛って
家に帰らなきゃ行けないって
父が家はここだよって言っても
母、分かってるけど、家に行かなきゃ行けないって

今までは、徘徊程度で住んでたものが
認知症の周辺症状が悪化して、人を巻き込むようになってきた

この時の荷造りが下の写真

左上の黄色のタオルとかが巻いてあるのは、電気毛布のコードで綺麗にガッチリ結んである
右下は青色の敷きパッドの四隅についてるゴムで器用に服を括ってて、結構崩れにくく結んである

無意識下の行動の方が寧ろちゃんとできるのかもと思ってしまう

階段の拭き掃除

そして先日、父が退院した後のショートステイお迎え要員として
実家に帰った時、2階で寝てたんだけど、
いつもより私が遅く起床して(って言っても6時)部屋を出たら
母、昔のように階段を拭き掃除してた
もう10年くらい見てない光景にびっくりして
寝起きだったから、認知症になる前の母の姿を見たようですごく嬉しかった
この時も母は床の拭き掃除をしてたんじゃなくて
朝の台拭き→父のマッサージチェア→棚ふき→階段拭きに変わってって流れで
なんていうか、なんとなくの高さが同じ所を拭いてたらリビング出て階段に行っちゃってた
いつも埃だらけで掃除機とかかけてたし、
掃除手伝ってって言っても疲れてるから今度ゆっくりやるっていうのに
思わず、母の行動にびっくりしたけど
台拭きが床ふきに変化したのは別として無意識ってすごいなって思ってしまった

相変わらず洗面台とかは綺麗じゃ無いから
本当に昔ルーチンでやってたことが何かの流れで実施できたって感じだった

もしかして潜在的に体に残ってることが、ふとできることがあるのかな
できないできないって私たちが決めつけてるだけで
方法を変えればできることもあるかもしれない。

認知症を持つ人への見方

このブログを書いてて気づいてしまった
私が一番母のことを生活者としての母ではなく、認知症患者だとして見てる
潜在意識を刺激して何かできれば母の脳の刺激になる!!!
っていうのはあくまで認知症患者として母を見ているから。
本来なら、少しでも掃除の手伝いとかにつながれば父の負担が減るとか
そうやって、生活者としての役割を少しでも担えることを期待すべきなのかな。。。。

逆に父は認知症患者として母を見てないから、
いろんなことに期待して、ことごとく期待が無駄になって、疲弊して疲れてしまうのだろうか。

認知症患者として決めつけてしまうと
母のできることができなくなってしまう
1人の母として、人格をきちんと見ないと、できない人になっちゃって
少しでもできると嬉しいって思うけど
実際は本来の姿がちゃんと見れてないかも
ただでさえ、相手を知ることって難しいのに、
母に対しては認知症だからって括って何でも知ってるつもりでいたのかも