認知症母の記憶障害のメリット

ちーたむ
ちーたむ

認知症の母は不便なことや不都合だったり、苦労することが多いけど、記憶障害のおかげで助かってることがある。そんな我が家のコミュニケーションの紹介

自称「認知症母のコツを掴んだ」私

なんて書いておきながら、認知症母をマスターするのは無理
でも、そんな中でも、父や姉や妹より一番やりとりの仕方が上手なんじゃないかと思う。
いや、そう思わないとやってけないメンタルの時もあるし
自分で自分を認めてあげないとって、承認欲求が強いのかもしれない

そして、認知症母の記憶は秒で消失する。
でもしょうじゃない時もあったりするから、不思議だけど、
そこをうまくやっていくと、うまくやっていける

記憶障害を利用したコミュニケーション

例えば入浴場面でのこと
前までは父が入らないと絶対にお風呂に入らなかった
認知症母、何人暮らしか分からない 見えない家族たちへの優しさと見える家族への怒り
それで、父が入らないことで機嫌が悪くなったりと苦労してたけど、

記憶障害を活用したコミュニケーション

母

お風呂沸けた?

お父さん入ってくれないかなぁ・・・

私早く寝たいのに・・・

私

あ!!お父さんお風呂入ったよ。
(どう見てもまだ入ってない)
お母さんの番だよ

母

そんなら良かったー
じゃぁお風呂入ってくるね

みたいな感じ。
本当?って時もあるけど「本当!」って言えば信じてくれる。(嘘はついてるけどね・・・)
でも、そうすることで母の機嫌を維持したまま就寝までたどり着けることがある。
お風呂の栓を抜かれることとかもあるけど、我が家の優先順位は「母の機嫌」

父を見ても、脱衣所行っても、お風呂に入っても
どう考えても、母が最初に入浴してるってわかるはずだけど
この認知症かつ記憶がすぐに忘れちゃうことでお風呂に入ってくれる。

記憶障害を活用したチャレンジ

これは母に美容院に行かせたかった時に工夫したこと
認知症母、美容院に連れていく
【チャレンジ1】

私

お母さん、髪の毛伸びたから美容院行かない?
私一緒に行くからさぁ

母

嫌や

【チャレンジ2 数分後】

私

お母さん、私美容院行きたいんだけどさぁ
美容院て面倒だよねー
一緒に行ってくれないかなぁ

母

体調悪くなるかもしれんもん
嫌や

私

なんかねぇ、妹が言ってたけど、
予約しないで行ける美容院があるんだってね
すごく楽だよね

母

ふーん・・・・
(終了)

【チャレンジ3 数分後】

私

お母さん、明日私と一緒に美容院行ってくれない?
1人じゃ行きにくいし、なんか予約しないで行ける美容院があって
ちゃっと切ってくれるみたいだよ
ディサービス行くようになったし、一緒に行ってくれると助かるんやけど・・・
私も家に帰っちゃうから明日しか行けないんだけど・・・・

母

でも、お母さん分からんもん

私

じゃぁ一緒に髪型決めよう!
一緒に行ってくれるの嬉しい!
お母さんもついでにスッキリできるね

母

体調悪かったら行かんけどいい?

私

じゃあ私も体調悪かったら、お母さんに相談するから
体調よかったら一緒に行こう
ありがとう!!

これから先は、私が1人で行きにくいのに一緒に行ってくれての感謝と、髪型は私が伝えるから大丈夫ってことを、ことあるごとに話して無事に行けた。

なていうか、手探りのコミュニケーションみたいな感じで
反応みながら、一番反応してくれる会話を模索する感じ。
これ、認知症じゃなかったら、「しつこい」ってなるけど
母は秒で忘れるから、機嫌を見つつ
いろんなパターンで話しかけて、一番食いついてくる反応をどんどん伸ばす感じ
こうやって、美容院は過去に2回連れていくことができた。

以前のブログに忘れることの難しさを書いたけど
決してデメリットだけではない。
現状の母を受け入れて、諦めずに色々チャレンジしなくては
チャレンジして機嫌が悪くなることもあるけど
めげずに挑戦することを教えてくれた
母の姿から学ぶことは今でも沢山ある。
母に感謝

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