
11月から看多機のショートステイを利用中の母。入所のお約束はあくまで在宅の方の利用ということで月1回以上家に帰ること。半年ぶりの家への帰省に挑戦しました。
半年ぶりの帰省
いよいよ半年ぶりの帰省。
妹が14時に仕事が終わったので一緒に母を迎えにいくことに
父も連れて行きたかったけど、
可能なら車椅子を借りたかったから、
父には実家の家を暖かくしてもらうことをお願いして
妹と私でお迎えにいくことに
さて、看多機に到着して
薬とかトイレのこととか確認して
実家にはもう母の服はないから
母の部屋から1着だけパジャマにもなるような柔らかい服と肌着と靴下を袋に入れて
母のところへ。
外泊の許可出たから1日だけ帰るよーって母に言うと
なんだかよく分からないけど、いい話っぽいことは理解してる様子で
私たちが来てくれたことも喜んでくれてた
とりあえず、最初の機嫌が良かったのはいいこと
とりあえず天気も良かったから車に乗る前に少し散歩したんだけど
母・・・・かなり歩けなくなってました
半年もほぼ室内しかいないから
散歩は疲れちゃうみたい
最初は機嫌が良かったけど
どんどん身体のしんどさを訴えるように。
急いで車に乗ってもらって我が家へ
正直母が喜ぶのか、はたまた実家を忘れたのか不安でいっぱい
車の中では
看多機の看護師さんが回想法について説明してくれてたから
母の好きな曲を流すことに。
コブクロが好きだったって言ってたからコブクロ流して
なんか聴いたことあるかもしれんって言ってて
次に母が好きだった中島みゆきの「時代」を流してみた
そしたら・・・・母・・・・わずかに口づさんでた
百恵ちゃん流すと泣いちゃうけど歌うことはなかったけど
時代はなぜだか口ずさんでくれてすごく嬉しかった
そうこうしているうちに実家に到着
半年ぶりの実家の現実
そして・・・・
実家を見た母・・・・
もう実家のこと忘れちゃってました。
「どこなの?」ってずっと言ってて、懐かしいとかは無かった
そして今までバリアフリーの場所ばっかりだったから
実家の小さな段差に気づかず蹴躓くし
母からしたらどこに連れてきたの?って感じ
そしてリビングで母を待つ父
「誰や?」って父も分からず
でも他人みたいなよそよそしさは無かったけど
実家も父も気づかず
1泊の外泊が無事に終わるか心配な状況に
実家での過ごし方
そして、徘徊については
今回は寒い時期だったのもあって
徘徊する気力はなく
とにかくこたつに入ってくれて
看多機の人がソワソワし出したらトイレの声かけって言ってたから
トイレの声かけして失禁することなく
3時間おきくらいにトイレに連れて行って成功!!
そして食事は
栄養補助食品は今の所飲んでくれるけど
それ以外のものはなかなか食べるのが難しい
だから、栄養補助食品を湯呑に入れて
コーンポタージュも湯呑に入れて
味噌汁の汁だけを湯呑に入れて
さつまいもやかぼちゃの煮物も一応置いたけど食べることはなかったけど
湯呑に入れたスープとかは栄養補助食品と交互に少し飲んでくれました。
そして19時には体がしんどいって言い出したので
かなり早いけど、急いで湯たんぽと電気毛布をつけて、寝る前までエアコンの暖房で部屋を温めて
寝る前の薬を飲んでもらって
母就寝
私は母と同じ部屋で寝る予定だから
私も急いで寝る準備して母の部屋で寝ることに。
だったねぇ、私の寝る時間に母の部屋に入って
万が一でも母が起きてしまって、寝れなくなった時が怖い
だったら、母と同じタイミングで寝て少しでも物音を出さないようにしなくては
でも基本夜は寝てくれる母
途中で布団がベッドから落ちそうだったからかけ直して
あとはスヤスヤと寝てくれてました。
私は安心しつつも不安が強くて寝返りの音で起きたりとややビビりながら断眠できました。
そして、朝5時ごろ、布団がベッドから落ちてるのを確認したから
急いで布団を掛けようとベッドを見たら、ベッドに母はおらず・・・・
振り返ると布団と毛布にくるまってベッドから落ちてました。
幸い前日に畳に失禁しても交換できるようにマットを敷いてたから
それも緩衝材になって物音せず母ベッドから転落
とりあえず、なんともなってなかったから
急いで部屋のエアコンつけて
母をトイレに。結局出なかったから寝てもらって
急いで緩くなった湯たんぽを作り直して、再度7時の朝ごはんまで寝てくれました。
翌日の午前は家にいてもすることないし、
時間を潰すために妹が来るのを待って
複合施設の中にあるミスドに父と私と妹で行って(ミスドだけ9時オープン)
人が少ない時間帯にドーナツとココアを買って食べることに
日差しも心地いいし、ミスドは室内も暖かいし
甘いココアもあるし母は穏やかに過ごしてくれました。
でもやっぱり固形物が食べれなくなってる母
ポンデリングの中に生クリームが入ってるのを買ったけど
ポンデリングは食べれず
母は中身の生クリームだけスプーンで掬って食べてました。
でも、ミスドでゆっくり時間を過ごせて
母の食べれる甘い飲みものとドーナツがあって、本当に感謝
父にはアップルパイとコーヒーを買ったんだけど
母が穏やかに生クリーム食べる姿を見て嬉しかったんだよね
自分のアップルパイを必死にちぎって、周りにパイ生地散らかしながら母に食べさせようとしてた。
(私と妹で却下させすぎちゃったから、少し父には申し訳なかったけど)
父はこう言う時、何が食べれないか分からないから、嬉しくなってあげちゃうんだよね(泣)
そして、なんだかんだ1時間ほど時間を潰して家に戻ったんだけど
もう、実家は母の居場所じゃないと思ってるのか
元々認知症になっても責任感が強くて
ディサービスのお迎えを一日中待ってたけど
今回も、「お迎えが来るから」の一点張りで
家では落ち着かず、
「午後になったら帰るからねー」でなんとか説明して過ごしてもらいました。
そして、帰りの中でも
中島みゆきの「時代」を流したら
「もう少し大きくして」って母からのリクエストがあって
父と母で時代を歌いながら看多機に戻りました。
難しい現実
なんだか今回母が半年ぶりに外泊して家に帰ってきて
実家のことを忘れちゃったのはすごく悲しくなってしまった。
父のことも何回も「誰や?」って言うようになったし
認知症が進んでるから仕方ないんだよね
もしかしたら
実家のこと覚えてて、看多機に帰りたくないとか言われたらどうしようとか思ってたけど
むしろ看多機に戻るのが正解みたいに思えてしまう現実に
仕方ないとは思ってもすんなり状況を受け入れるのが難しかった。
でもまた今度の外泊は違う反応を示すかもしれないし
手探りの状態はまだまだ続きそう
とりえず、前回のブログで紹介した準備は
全部がうまく機能して
無事に母の外泊が終わったのが本当によかった
なんだかすごく構えていたけど
認知機能も進んだし、体力も落ちたし、トイレ誘導っていう新たなことは増えたけど
まだまだそこまで大変じゃなくてよかったのかもしれない
私はその日のうちに自分の家に帰ったけど
疲労感は半端なかった
でも無事に完了して一安心
やっぱりやってみないと分からないよね

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