認知症のすごい所って、「そういえば・・聞いたかも知れないね」なんて、自分の記憶を疑うことが無く、記憶がすっぽり抜けちゃうこと。
遠距離介護の帰省の困りごと
認知症母に対する困りごとの一番は機嫌なんだけど、
帰省のたびに言われること
前もって、帰るって言ってよ!!
母は、前もって「今日帰省する」って言ってくれないから
怒って暴言吐いたり無視して何処かに行ってしまったり、部屋に籠ったり
最悪、機嫌が悪く無くても事前に「帰る」って教えてくれないことに文句を言ってくる。
事前に「帰省」を伝えて欲しい理由
そして、恐らく、怒る理由は、ご飯の準備ができないから
母が認知症になる前は、上げ膳・据え膳で美味しいものを沢山作って準備してくれてたから
その名残みたい。
機嫌がそこまで悪く無い時に
ご飯は私が作りたいんだけどいい?
って言うと、大抵、安心して迎え入れてくれる。
母にとっては、おもてなししたいけど、急に帰ってこられたら、何していいか分からないんだよね。
「事前に伝える」ことの難しさ
そして、毎回、事前に帰ることを伝えて無いって怒られるんだけど、
認知症母に対して、事前に伝えることが、ほぼ100%難しい。
いや・・・伝えることは100%してるんだけど、
認知症母の記憶に留めることが100%難しい・・・
次の帰省がわかってる時は、
カレンダーに丸つけて、「ちーたむ帰る」とか書いて説明するし、
事前に帰ることを電話で伝えてるし
父から母に言ってもらうようにもしてる。
でも、母の記憶には一切残らないのと
そういえば、言ってたかも知れないね?
なんて、自分の記憶を疑う事が一切無い
知らんわ!!!
聞いてないわ!!!嘘つくな!!!
って、時にはもっと強めの言葉で、自信満々で「私の記憶に狂いは無い」的な物言い・・・
カレンダーに書いてあることを伝えても
そんなの知らん!!!
で終わってしまう。
記憶が残らないのに、自分の記憶力に自信があるから、
事前に伝えても、「聞いてないよ」で終わってしまう。
なのに、「事前に何も言わずに帰ってくる」ってことだけ、なんとなくインプットされてる不思議
帰る時は、事前に言ってな
って、電話で毎回言われる。
記憶の保持、記憶の想起ができない母に
分かっていても、事前にちゃんと伝えて
分かっていても、帰省のたびに怒られて
毎度同じことの繰り返し
認知症って、「もしかして聞いたかも知れない」みたいな、自分を疑う気持ちまで忘れてしまう
忘れてしまうって言うより、そこまでの思考すらなくなってしまうような感じだ
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