
認知症母のショートステイの契約に行って、とうとう長期のショートステイが決まりました。最善の選択のはずだけど…何を選んでもジレンマが残る。そんな選択。
認知症母のショートステイの契約
4月29日午前は施設の申し込み
こちらは、まだまだ待機があるためか数分で終了。
父も一緒に行ったけど、この数分の説明なのに
単調な説明にすでにウトウトしてる父…
睡眠不足が物語ってるのか…
緊張感が無いのか…
こう言うところが父任せにできないところ。
そしてショートの契約は先方の都合で4時半から
この日は妹も来てみんなで家で夕ご飯
母と一緒にみんなで食べる機会が減るから来てくれるんだけど
妹の孫娘が来ると隠れちゃうかもしれないから
妹だけが来てくれる
4時半から契約だから、晩御飯はギリギリになるだろうし、
妹は飼ってる犬の受診のために県外まで日帰りで連れて帰って、実家に寄ってくれるから、手の込んだものは作れないけど、あとは温めるだけに全部整えて、ショートステイの契約へ。
本当は父も一緒に連れて行きたかったけど、
母がデイサービスから帰ってくる時間と重なるから、私1人で行くことに。
いざ!長期ショートステイの契約へ
さてさて、時間になったのでショートステイの契約へ
場所は、母が今通ってるデイサービスとかよりは近い場所
平屋で駐車場も広くて、割と新しい所
そして契約だけど、施設長さんと先方のケアマネさん、母の担当のケアマネさんと4人で会議
私の心配事は、脱走と食事の量
とにかく脱走歴がある母だし、
ショートステイ先は扉も多いしかなり心配なことを伝えて、GPSの充電のこととか説明。充電もちゃんとやってくれるし、脱走時は、父に連絡して一緒に探してもらうことなど、いろいろ話し合い。
あとは、趣味が無い分、手伝いとか好んでやるからそれをお願いして…
栄養補助食品も持参すれば飲ませてくれるってことだし、何より窓は多いけどゆったりして環境はかなり良さそう。
なんなら契約の翌日の30日から受け入れ可能と。
30日は私が家に帰る日だから、一緒に連れて行けるけど、
準備の時間も必要…
父1人では連れて行ける自信がないって言ってたから
事前に帰省中の孫(私の娘)が動ける日と、妹にもお願いしてたから、5月1日にお願いすることに。
ちなみに、もし30日から頼んでたら介護保険分はすでに使ってたから全額自費になってたんじゃないかと思うと、キリのいい5月1日に受け入れてもらえて本当に良かった!
長期のショートに行く認知症母へのプレゼント
そして、今回の帰省前には緊急ショートに入ることがわかってたから
母がショートに行っても寂しくないもの、実家と繋がり何かをプレゼントしたい…って言うよりしなくては!と考えた
家族写真??
果たして母は自分がこんなに年老いたとも思ってなくって、自分が写ってるのに気づかないのに写真は効果的?
自分が子供を産んだことすらもはや覚えてない
娘の私たちは、仲間の認識があるけど、はっきり言えない
そんな母に写真は効果的か悩んでしまった。
例えば職員さんが写真を見て「この人娘さん?」とかって聞かれても
母は誰か分からないから答えられないから、困ってしまう
そんな困るような状況作りたくない。
いろいろ考えた結果は…ムギ(実家で飼ってる猫)に似たぬいぐるみ
認知症の高齢者の方にぬいぐるみって癒しにもなるし、
でも、ムギに似たぬいぐるみ・・・・
必死で探しました
Amazonや楽天やヤフーショッピング・・・・
最初はムギに似た寝てる猫にしたら、母も本物だと思ってくれるだろうか?とか考えたり
でも、ネットのショッピングだから質感は賭けるしかない。
寝てるムギに似たのがあったけど、「置物」ってワードがあったから、質感が硬いのは嫌だから却下。
介護用のぬいぐるみだと、呼吸する猫もあったけど、電池とか質感を損なうものも却下
こんなにぬいぐるみを買うためにネットサーフィンするなんて
同じ商品があればそれぞれの口コミもチェックして質感とか評価の良いものを探して購入
実物が見えない買い物
これも一種の賭け。でも、今の時代、茶トラのぬいぐるみをお店で探す方が難易度が高いから仕方ない
届いたのは、ラッピング袋に収められたコレ↓

かなりの圧縮で怖い猫
これ、知らずに子どもが開けたら悲鳴レベルだよ
でも実際は↓

上の写真は母にプレゼントした後に母が置いてくれたムギとぬいぐるみの「ムギもどき」
柔らかくって、ふわふわで、大きさもいい感じ
これを母にプレゼント
プレゼントしてショートに行くまで6日間だったからどうなるかと思ったけど・・・・
母、めちゃくちゃ気に入ってくれました!!
もはやプレゼントされたとかの記憶はないけど
ムギに似た可愛いぬいぐるみがいる!!って認識

写真は、キッチンで食事の準備をしてたら
「ムギもどき」を大事に抱えてやってきた母の様子

見て〜〜〜〜
可愛いの〜〜〜〜
ふわふわで本当の猫みたいなの〜〜〜〜
尻尾は本物みたいなんやお
見て見て〜〜〜〜
って。
忘れ去られてる時もあるけど
気づけば母のベッドに「ムギもどき」が布団をかけられて寝てたり
食事中に食事のテーブルの上に置いてあったり
そして、優しく撫でて話しかけてる!!
我が家には旅行に行った時の置物が沢山あるけど、
母は無関心だし
ぬいぐるみなんて全然無い家だから
母が気に入ってくれるかは本当に賭けだったけど
これでショートに行った時に、部屋に「ムギもどき」がいてくれることで、実家との繋がりは分からなくても、母の大事な「ムギもどき」がいるってわかれば良い。
記憶の無い母
何が自分のものか分からないけど
この「ムギもどき」だけは自分の大事な物だと認識してくれてる様子だし
家に帰りたい時の寂しさを紛らわしたり癒しになって欲しいな
ショートステイには名前を全部書かなきゃいけないけど
このムギもどきの体に母の名前は書けなかった・・・
なんだか、書いてしまう辛さが出てしまった。
高齢の母にあげるぬいぐるみは、子どもにあげるぬいぐるみとは感覚が少し違って
母が高齢になったんだと感じる少し悲しい現実だった。
だから、母がぬいぐるみだと分かっていても、そこに母の名前をマジックで書けなかった。
たかだかぬいぐるみだけど、いろんな思いが入ってしまった。
でも、ショートステイに名前のないもの持っていって職員さんとか困らせたくないし
タグもついてない、ぬいぐるみ
考えた結果、100均で白いレースのリボンを買って、そこに母の名前シールをアイロンでつけて
首輪として猫に巻いてあげました。
実家にムギがいるからぬいぐるみにムギって名前つけられないし
いろいろ考えてしまったけど
ぬいぐるみにして本当に良かった
ショートステイの準備
そして、4月30日は私は自分の家に戻る日
母の準備を午前中にするべく必要なものを買いに行って
でも、特別準備するものは無いし、服は着慣れたものを持たせたほうが良さそうだし
元々全てに名前は書いてたから大丈夫
ただね、
以前のショートステイでトイレの窓から脱走したり、柵をよじ登ろうとしたりの確信犯
ショートステイ先は難易度の高い鍵がついてるけど窓の多い家。
母の脱走の知恵はすごいから今のうちに予防できるものは全部しておかないと。
そこで購入したのが写真の右下のスリッパ

本当は100円ショップで踵のついたスリッパを買いたかったんだけど全然無くって
私の行った100円ショップは複合施設で雑貨屋さんに踵のついたスリッパが売ってあったから
3000円弱の高いスリッパだけど、午後には帰るし、背に腹は変えられぬ
そのお高いスリッパを買ったんだけど・・・・・
なんと、このスリッパ
災害用のスリッパ!!
私の出費は痛いけど、なんだかんだ我が家の両親は運がいい
なぜかって、この災害用のスリッパは災害時に外を歩けるくらい砂利の上を歩いても痛く無いのに底が柔らかい素材
脱走犯の母が万が一このスリッパを履いて窓から脱走しても痛くない!!
逆に脱走してしまったら歩き続けられるけど、それでも痛く無い安全面の確保ができる!!!
あとは、帰宅後に父のブーツにつけてたAirTagをスリッパの甲に縫い付けて
だから左側は黒いのがついてるけど、(本当はペットの首輪につけるようになってるもの)
万が一靴じゃなくてスリッパで脱走しても足の裏は安全だし、甲にはAirTagがついてるから見つけやすいんじゃ無いかと考えた(見た目は別として)
そして、財布の黒いカードにAirTag
母の長年使ってた鞄にもAirTagつけて、家族みんなに共有
ショートステイ先で迷惑はかけれないから、先方に迷惑かからない程度の対策はしておきたい
なんなら何を持たせたかを全部2枚の写真におさめて家族で共有
もし、脱走した時に服装が特定できるように・・・・・
そして、姉に問い合わせがあっても「ちーたむじゃないとわかりません」とならないように、共有できるものは全部共有した(姉がショートからの問い合わせ窓口)
もうね・・・・
よく考える私。。。。。。
安心が欲しい私。。。。。。
これが最善とは言えないけど、少なくとも家族で一番こういうことには長けてる
今回このタイミングで帰省したのが私で良かった
もうね、そう思わないと、これだけ忙しい帰省
自分で自分を褒めたいのと
他人の承認欲求は全然いらなくて、自己満足で生きてる私だから自分を褒めといた。
この頑張りも父からしたら「ちーたむが色々頑張った」じゃなくて「子どもたちの頑張り」になるから。なんなら数ヶ月したら「全部姉がやってくれた」になるんじゃないかと思えるくらい、4人兄弟の立ち位置なんてそんなもの。そして長女の存在は大きいの。(私の被害妄想)
そして、父と母と一緒に行ってくれる私の娘に迷惑かけたくないし
ただでさえ、当日の申し送り事項は私の娘に委ねなくちゃいけないから、負担は減らしたい
帰るまでに全部準備して袋に入れて5月1日の緊急ショート枠入居を待つのみ
さて、来週の「ときどき介護」は
母の長期ショートステイに入居のお話と父の驚きのGWの過ごし方
次回に報告します!!!
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