認知症母のプライドとカンニング

ちーたむ
ちーたむ

母が認知症になってまだ初期の頃。認知症で精神科に受診してたんだけど、とにかく病院行くのを嫌がった。そんな時に見つけた受診のための安心材料のお話。

認知症母のプライド

母は元々あまり病院に行くことがなかった
入院なんて記憶に無いし
ただ、昔看護師で、田舎なので
退職して多分25年以上は経ってると思うけど
いまだに母を知ってる人もいる
母はそういう意味でプライドが高い
知り合いらしい人に声かけられるのも嫌だし
でも知らない大きな病院に行くのも嫌
元看護師としてしっかりしなくてはっていうプライド?がある

そんな母が認知症と診断された
最初の頃
物忘れが多いから病院にかかるようにしたけど
誰でもそうだと思うけど
母は自分が答えられないのがとにかくストレス
だから行きたく無いって駄々こねる始末
でも、よくよく話をしてたら
母の不安が見えてきた
当たり前だけど
母は答えられなくて恥ずかしい思いをするのが嫌だ
しかも相手が医師だからちゃんと答えたいのに
医師も、もちろん母に優しく接するけど
そんなことはどうでもいい
答えられなくて恥をかいてしまう自分が嫌だ

母の安心材料:カンニングペーパー

そして母がとった行動は
カンニングだった
自分の年齢とか
生年月日
100から7を引いた答えを書いてた

少しでも正常だと思われたいから
思いついたものを紙に書いてた

書いた場所は手のひらだったり
小さな紙にカンニングペーパーとして書いて
カバンにしまって

そしたら母が今まで嫌がってたのに
病院行く気になってくれた
(口では行きたく無いっていうけど)

母にとっての安心材料ができることで
受診がスムーズになった
これは他のことでも言えるけど
何か拒否する時に不安の原因を聞いて
子供騙しみたいなことでも対処すると
安心してくれる時がある

精神科受診での状況

受信の時は
すでに前回認知機能テストは終わってるので
カンニングペーパーは役に立たないけど
母にとってみれば
強い味方として
母の答えがカバンの中に入ってる
だから、医師の前では普通に会話して帰ってくることができた

今の認知症母

今の認知症母はなぜ病院に行くのか分かってない
機嫌最悪いじわる認知症母の時は家にいる時点で逃げ出しちゃうから
父一人で行って薬をもらう
先日脳血流シンチを父も母も予約して行ったけど
母は「必要ないって」って帰ってしまった

忘れっぽい自覚はあるけど
今はそれ以上に深く考えられない感じ
でも歩けるし、生活できるから
問題ないっていう健康認識

父からしたら
本当は人間ドックとかも行って欲しいみたいだけど
事前に予約するものに関しては
本当にその日の機嫌とかになるから難しい

でも不安を見つけて対処することで
少しクリアできることもあるから
会話がちゃんとできる時は
きちんと耳を傾けて
母の訴えを聞くのが大切だったりする